障害者のこと、もっと知ってほしい…

はじめに・・・

この記事は鉄道の話題ではありません。主に福祉のこと、障害者関係の話題となります。この記事の執筆者である私が先天性の視覚障害者であること、障害者の立場としての見解を中心に表現していることを前書きさせていただきます。これらをご理解した上で、以下の記事をご一読願います。

いつも当ブログおよびツイッター、ツイキャスをご覧いただきありがとうございます。最近のツイキャスでも度々話題にしていることなのですが、一人でも多くの方にご理解と関心を持っていただきたく、ブログ記事にしてみました。

体が不自由な人を一般的に「身体障害者」と表現しますね。あえて「障がい者」と書くこともありますが、このような変なこだわりは私にはありませんので、普通に「障害者」という書き方で記載します。

この障害者の対義語が「健常者」となりますが、この区別に私は疑問です。常に健康だから健常者、そういう解釈なら障害者は健康ではないの?それは違います。障害者は体にハンディーはありますが、それ以外は元気です。どうしても健常者=プラス、障害者=マイナスというイメージを持ってしまいます。

私の場合は生まれつき、つまり先天性の視覚障害者です。好きで障害者になったわけではありません。目の不自由でない方を「晴眼者」と表現するのですが、私は以前「目が見えていて申し訳ない」と晴眼者の方に言われたことがありましたが、これも変な話です。そんなことを言われてもなんて答えていいのか分かりませんし、障害のない人が悪いと言っているわけでもありません。なので謝る必要はありません。私も生まれつき視力が弱く、今の世界はこんなものなのかなと思って生活しています。確かに遠くが見える人が羨ましいですが、もし医療が発達したとしても、個人的には普通の人並みの視力を欲しいとは思いません。確かにレンズやメガネを使わないといけませんが、これは慣れれば体の一部。それに目が不自由だからこそ、耳には自身があります。障害を負うということが全く悪いというわけではありません。普通の人と同じレベルになるのは難しいですが、努力すれば色んなことができるのです。

私が写真を撮影したり、パソコンで資料やイラスト作成するのも、みんな障害者でもやればできるという証拠。全盲の方でもカメラを趣味とする方がいらっしゃいますしね。

障害者同士では必ず交流がありますが、健常者同士ではなかなかこのような話題が出てこないことでしょう。家族や親戚、知り合いとかで障害者がいれば関心はあるかと思いますが、ご理解いただけないのが現状です。私は微力ながら、皆さんに障害者に対する理解を深めてほしいと訴えています。何も発言しなければ絶対に変化はありません。少しでも私たちのことを健常者の方々に知っていただきたく、このブログでも度々記事にしてきました。

やはり身近な点字ブロックの件。「誘導ブロック」と「警告ブロック」の2種類から成り立っている視覚障害者の「道」です。点字ブロックの上に居座ったり、荷物や自転車、車などを置くのは絶対にやめてほしい。これは視覚障害者の道を塞いでいることになります。誤って物にぶつかり怪我をする恐れもある。私は点字ブロック上への荷物等の放置は許せません。

また、点字ブロックの色にも注目してほしいです。視覚障害者=全盲という考えを持つ人が多いようですが、これは誤解です。実際に全盲の方は全体の3割、残りの7割は視力が弱い弱視の方で、私もその一人です。視野が狭い人、夜になると周りが見えなくなる夜盲(やもう)の人、色の区別が難しい色盲(しきもう)の人と、弱視といっても障害の種類は色々です。点字ブロックは全盲の方だけでなく、弱視の方にも必要不可欠。色は警戒色の黄色に統一してほしいのに、街中を見渡すと周りの景観に合わせてコンクリートと同じ灰色、茶色、銀色といった非常に見にくい点字ブロックが多く見受けられます。きっと世間的には「目の見えない人が使うものだから色は関係ない」と思われているのでしょう。しかし、弱視の人にも大切な道としての役割があります。なので黄色に統一してもらいたい。率先してやるべき市役所や図書館といった公共施設でも同系色の見にくい点字ブロックがあるのが現状です。

他にも音響信号は方角によって音が違うこと、横断歩道の手押しボタンは黄色より白の箱のほうが青信号の時間が長くなる、エレベーターに設置されている鏡は車椅子の方のため、まだまだ様々な工夫がたくさんありますが、このようなことは健常者の方が普通に生活する上では全く関係のないことでしょう。しかし、障害者との共存を実現させるためには、健常者の方にも是非理解していただきたい。それが難しいのであれば関心を持っていただきたいのです。

電車のドアには号車とドアの番号が表示された点字付きのステッカーがありますが、これを剥がしたり点字をつぶすいたずらがあります。そして何故かこのステッカー、首都圏では私鉄よりJRのほうが貼ってある位置が高すぎるのです。そして一部の車両ではドアが開いている際に誘導チャイムを流してドアの位置を案内する仕組みがあるのに、これを「耳障り」と言う人がいる。それを理解しない鉄道会社は何度も音程を下げてしまった。低い音は周りに溶け込んでしまって非常に聴きにくい。以前の高音タイプに戻してほしいです。

用語的にもメディアに責任があると思います。例えば視覚障害者が手に持つ道具は白い杖ではなく「白杖(はくじょう)」といったちゃんとした名前があります。パソコンのキーボードを見ないでも打ち込むことをブラインドタッチと言いますが、これは差別用語と盲学校では習います。「タッチタイピング」と呼んでほしい。そしてバリアフリーという言葉も表現はよくありません。私としては「ユニバーサルデザイン」というほうがいいです。

そもそも何故「弱者」と呼ばれてしまうのでしょうか。そうなると健常者は「強者」?障害の有無と力の関係なんてまったくないと思うのは私だけでしょうか。冒頭でも述べた健常者と障害者という表現以外に、もっといい言葉はないのでしょうか。

まだまだ世の中は障害者をタブー視しています。電車とかで障害者が乗ってくると、関わりたくないのか周りの人はそこから離れて別の席に座る。「あの人は目が悪いんだから見ちゃだめ」と私も言われました。というよりささやいている声がしっかり耳に入ってきました。

「世の中平等に」と言いますが、こんな人たちがいる限り平等なんて絶対あり得ない。ホームから誤って線路に転落してしまう事故が多発していますが、周りにいる人は見て見ぬふりをしている。一言でも声をかけていただければ、本人はどんなに安心することか。

皆さん、目をつぶって外に出れますか?何も見ないで一日を暮らせますか?

でもそれをしなければ生きていけないのです。もちろん障害は無いに越したことはありませんが、逆に障害者として生まれてきたからこそ、普通の生活では感じない色んな事を日々体感し、嫌なことも含めて自分にプラスになると私は思うようになりました。

事故や病気で途中から障害者になる後天性の場合は私とは違って別の悩みを抱えることでしょう。今まで当たり前のように出来ていたことが突然できなくなり、その現状を受け止めるまでは時間がかかります。そして何といっても今一番世の中を騒がせているのは例の聴覚障害に関することですね。

もしも障害者であることを偽り、身障者手帳を不正取得して悪用しているのであれば、それはもちろん許せないこと。数年前にも似たような事例がありました。でも、こういうことが発生すると一番の被害者は障害者になります。本当に目や耳が不自由なのかと疑われてしまい、検査も大変になったり高額になったりと負担も大きくなってしまいます。度々私もツイートしていましたが、本当に困ったものです。

福祉制度の更なる充実も期待したいです。特にタクシー券は自治体によって年間支給枚数が異なります。多いところでは年間48枚、少ないところでは年間12枚とかなり差があります。12枚だと毎月1枚しか使えない計算になりますよね。市町村の財政状況によって福祉への予算が自治体で異なるとは思いますが、それにしてもバラつきがありすぎる…。

うまく伝えたいことがまとまらなくてすみません。でも何か少しでも感じていただければと思い、色々と思ったことを書いてみました。私もめげずに訴えていきたいと思います。

【関連記事】
命の尊さ、日々の大切さを知ってほしい…
視覚障害者の鉄道利用について

最後までご覧いただきありがとうございました。
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コメント

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当記事を読んでの感想

こんばんは。この記事を読ませていただいた感想を申し上げたいと思います。
今の私たち健常者には相手のことを思いやる優しさが大きく欠けているということを痛切に感じました。
以前twitter上で、臨回さんがバスの中で運賃を落としてしまった時、周りの人が冷視していて非常に落ち込んだという記事を拝見ました。これを見てなぜ誰も拾ってあげようという気持ちにならないのか憤りを感じました。私なら絶対にそうしました。
臨回さんの素晴らしいところはそのような人の情けが薄れかけた世間でコツコツと自分らしく仕事をし・趣味を楽しんでいらっしゃるところだと思います。ですから私たちフォロワーも安心して臨回通信を聞いたり、記事に投稿したりすることができます。
今の健常者には、障害者のことを含め社会情勢に深い関心を持った人達が少ない。だから自分とは立場の違う人と一緒になると、黙り込んだり冷視する人達が多いのではないでしょうか。そんな人たちを変えるためには私が今後の人生を通して人一倍の思いやりを持っていかなければならないと思います。そのためには、困っている人に対し積極的に声をかけることから始まると考えています。なぜなら、私自身もこの先どうなるか全く予測できない世間で、人間として生きているからです。
その意味で、今回の記事は非常にいい勉強になりました。是非鉄道以外でもこのような人として考えるための記事を投稿していただきたいと思います。
今後もツイッター中心になるため、ブログを通してのコメントは少なくなりますが、臨回さんの投稿する記事にも引き続き目を通していきたいと思います。

No title

2020年には東京パラリンピックが開催されることになっています。
オリンピックとパラリンピックは同年に開催する決まりとなっており、パラリンピック開催は避けられません。
それまでに障がい者に対する意識改革が必要になると思います。

No title

>t-b1074様
コメントありがとうございます。そしていつもお世話になっております。
何度か過去にもお話ししましたが、やはり声を出さなければ伝わらないため、今回色々述べてみました。意識改革とまでは言いませんが、無関心な人が多すぎますよね。助け合って支えあえる社会になってほしいと私も願っています。

No title

こんにちは
あなたの記事は確かにいえています。
耳がいいからこそ、微妙な変調音も聞き取れ、その能力を生かせるからツイキャスもできるのだと思います。

日本には1億人を超えるたくさんの人がいますので、かなり良い人もいれば中には悪い人もいて、その格差は膨大なものです。
障害者に対してちゃんと接することができる人もいれば、「障害者=人間ではない」といった勝手な一次方程式を立てるような人もいます。
私は障害者に対しても親切な行動ができるような人間として生きたいです。

No title

>205series様
コメントありがとうございます。
世の中には本当に色んな人がいますね。もちろん障害者というのもそのうちの一つのカテゴリになるでしょう。でも皆さんと同じ人間ですから、思うことは同じです。全ての人が安心する社会になってほしいですね。
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★情報集約用ツイッターアカウントを作成しましたので、ブログと合わせてよろしくお願いします。

※心身の体調を崩してしまい、鉄道趣味活動およびブログの更新頻度が低下気味で申し訳ありません。マイペースに更新していきますのでよろしくお願いします。
(2015/05/06追記)

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